年金
スタッフが働きやすい環境のひとつにあげられるのが、社会保障です。
その中でも「年金」に関しては、日本では20歳以上60歳未満の国民は「国民年金」に加入しなければなりません。決まった年数の間払い続ければ、65歳以降、毎月「老齢年金」をもらうことができます。
老後にもらえる老齢年金は、上記の年齢の期間の40年間払うと、65歳からもらえるというのが基本の仕組みです。保険料を払っていない月が多くなると、その分の年金受給金額は少なくなります。そして、支払った月数が300ヶ月(25年)よりも1ヶ月でも少なくなってしまうと、なんと年金が1円ももらえなくなってしまうのです。
その他にも、障害者と認定された場合や家族が亡くなった場合に「障害年金」や「遺族年金」がもらえる制度もあります。
更に自営業の人などは「国民年金基金」、サラリーマンは「厚生年金」を上乗せして払うことで、将来もらえる額を大きくすることができます。Black Bizで加入しているのは厚生年金です。
まず美容師の年金の種類は、加入している健康保険の種類によって異なります。全日本理美容健康保険組合や美容師保険に入っている人は、年金の種別は「国民年金」を払います。
これを踏まえて、2種類の年金を紹介します。
●国民年金
全ての国民に支払い義務がある年金です。「国民健康保険」に入っている人は、そちらと合わせて自分で払います。ちなみに料金は全国一律で、平成27年度は15,590円でした。まとめて先払いすると安くなる制度があります。
●厚生年金
Black Bizが加入している年金です。社会保険に入っている人は、「厚生年金」を払います。この料金は給与に応じて決まり、支払う料金の中には、義務である「国民年金」の料金も含まれています。社会保険料と合わせて、こちらも半分を会社(美容室)が負担してくれるのが特徴です。
ちなみに新入社員の被保険者証は、厚生年金に加入している事業所は、年金事務所で「健康保険適用除外承認」の手続きが必要になります。まずは、加入書類一式を美容国保へ送っていただきます。健康保険適用除外承認申請書に理事長印を押印したものが返却されますので、そのまま年金事務所へ提出してください。その際に、健康保険適用除外承認申請書の控えに受付印をもらい、控えを美容国保にファックスなどで提出すると、被保険者証が交付されます。
働く美容室の所在地や、加入している保険の種類によって、保険料や年金の支払額はそれぞれ異なります。どの保険システムがお得になるかも様々で、全国的に見ても、例えば都市部だから高く、地方だから安いということも一概には言えないようです。不安であれば、あらかじめご自身が働くことになりそうな自治体の窓口に相談したり、自治体のサイトへアクセスして、保険料を事前に試算してみるのも、良いシミュレーションになると思います。
個人で保険料を支払うとなると、実際高くついてしまうので、年金を含めた社会保険完備はとても魅力的なものだと理解できるはずです。
年金は老後の生活保障や、被保険者が病気や怪我、障害などを持って長期間働けなくなった時の保険給付、またもしも死亡した場合の遺族の生活を守るための大切な保険でもあります。国民年金であっても厚生年金であっても、年金を支払うのは“国民の義務”ですから、必ず支払うようにしましょう!
Black Bizでは、スタッフが安心して日々の仕事に集中できるように、年金などの社会保障の体制を常に整えていますので、わからないことがあれば気軽にお尋ねください。