オーナー店長になって |
■ 新田さんは派遣からの入社・業務委託オーナーですよね?
どんな流れだったんですか?
—- 最初は梅田店へ派遣社員として行きました。13年か14年に梅田店に派遣で行ったのが最初です。
そこで、確かお客様のリピート率のランキングで毎月1位を取ってて、ちょうどその時社長が出張で関西に来ていて 「将来メンズ美容室やりたいんです」っていう話をしたら、社長が「じゃあうちでやってみる?」って。
最初は普通に女性の美容室をやろうと思ってたんですけど、もともとメンズも得意だったし、いつか女性もやりながら男性の美容室もやりたいとは思っていたんで。 ちょうどその年にいろいろなところから「お店出しませんか?」って声かけられていたんですけど、社長と話をして、一番信用できそうだと感じました。
■ そこからすぐ店長になったんですか?
—- 梅田が終わるまでは派遣で、神戸に行った瞬間に店長になりました。で、半年間休みなしでやって、2017年の2月からオーナー店長です。 休みなしだったんですけど、最初は1人だったのでやらないといけないことも多くて、脳みそだけがおかしくなっていくカンジでした(笑)。 でも考えないとけないから、会話してても全部右から左ですよね。 やる気とか本気度をみるためなのか、社長に「やるんだったらそうしないさい」って言われて、その時は「えーいややー」とは言いましたけど(笑)。 でも結果を出さないといけないですから。 最初の1ケ月は完全に1人でやってて、2カ月目からは2人で。 それから何人か入ったり産休で辞めたりして、今いるスタッフが去年の6月に入って落ち着いてますけど、もう1人欲しいです。
■ 半年間休みゼロだとプライベート
なしじゃないですか。
—- その時は。今は単車で一人旅に行くようになりました。ツーリングみたいな感じでぶらーっと一泊で行ったりとか。 今までは奥さんと休みが別々だったけど、今度は休みが一緒の時もあるので、一緒に旅行に行ければなと思っています。連休はないので日帰りですけど。 今年からはお盆休みもできるので、そのタイミングとかですね。
神戸店について |
■ 神戸店は業務委託という形ですよね。
—- はい、業務委託です。ただの店長だと、ただ使われてるだけ。自分でやってるけど、結局自分のようで自分じゃない。 ブラックビズを選んだのは、ちゃんと自分の会社を作って業務委託としてできるというのがありました。 フランチャイズだと、店舗を探して、機材を入れて…といった初期投資は自分でしないといけないですが、 神戸店は業務委託として話をもらったので、お互いの希望にバシッと合いました。
■ 神戸店は商店街の中の2階ですが、お客様の入り方はどうですか?
—- 思っていた以上にお客様が来てくれるので、最初はビックリしました。 2階というのもあるし、間口も狭いんですけどね。 お客様に聞いてみると、「前から気になっていた」と言われる方が多いです。 あとは歩いててたまたま見つけたとか。逆に、予約されてた方から「どこにあるかわかりません」って言われたり。 「いつもここ通ってるんですけど」っていうパターンもあります(笑)。
■ 意外と下から店内が見えるんですね。
施術中のスタッフが下から見えました。
—- 商店街に面してる大きな窓はメニューや金額が窓に貼ってあるので、それが読めるようにと、 店内が暗くならないように、ブラインドの角度をギリギリのところで調整をしています。 最初に神戸店を引き渡された時の一番の印象は「めっちゃ暗い」。これではお客様が入らないと思って、かなり改造しました。 お店にいっぱいグリーンあるでしょ?あれ私の趣味です!
■ すごいですね!明るくて映えるし癒されます。
他にも改造したところはありますか?
—- カウンターを改造しました。最初の状態だとこれだけ色が違って浮いていたので、白い木に見えるマスキングテープを全部に貼って、上に板を乗せました。 シャンプー台のところにオレンジの棚があったでしょ?あの色が入口にドーンとあったんですよ。
あとは、カウンターがあって椅子があって、その後ろに本棚があったじゃないですか。あの棚も作りましたしね。ちゃんと板の高さ計って、買ってきて、色塗って。 間にカーラーとか入れてるワゴンがしまえるようになっています。
棚はシャンプー台のところにも作りました。
あと、さっき正面の写真を撮ったときに後ろに窓みたいなのがあったでしょ? あれ、窓じゃないですからね。あれはダーツです。あれも付けました。
全部自分でやりましたよ。基本、自力です。 社長にも「いーじゃーん」って言ってもらいました(笑)。
社長について |
■ 最初の方で信用できると言っていましたが、
具体的にどんなところで感じましたか?
—- 会社のことについて、どこまで先のことを考えているのか、っていう話ができたことです。 この先この会社がやっていけるのか、話をして、そこに参入することによって自分がどうなっていくのか、というところまで考えることができました。 もしそこで「2年後のことしか考えてません」とか言われてたら、たぶんやってないです。 そこがしっかりしていないと、スタッフがうっかり5年後路頭に迷うかもしれないですしね(笑)。
■ 社長の印象は今も変わらないですか?
—- 変わりました。めちゃめちゃ変わりました。 社長の最初のイメージは、すごく真面目。機械的な真面目と言うか、普通に優しいし、別に細かい所をどうこう言ってきたりもしないし。 でも、仕事のことになると「とにかく働け」と、売上についてとにかく厳しかった。 でもこの半年くらいずっと感じていたんですが、人のことを想って、働く環境創りをちゃんとしようと変わってきている。 あと、他のスタッフさんに対しての雰囲気とかも変わってきて、人間味が出てきたように感じました。
会社の体制 |
■ 会社のほうは営業時間や定休日などの
体制の改造をしていますが、どうですか?
—- あれはね、いいです。休む日数に変化はないけど、シフトだとスタッフ同士のコミュニケーションが取りにくいんです。 仮に「みんなでバーベキューしたいよね」ってなっても休みが合わないから出来ないし、「社員旅行に行きたいね」ってなっても同じ理由で難しい。 そういう面では、定休日ができたことによって出来る事が増えるんで、お店の結束力がグッと強くなると思います。 神戸店だけじゃなく、梅田店と一緒にバーベキューでもしようか、っていうのもできますしね。 そうすることで、今までは各々がただ勤めに来ているだけ。個人プレーだった。それが、これからは団体プレーが出来るようになる。 会社としても、グループとして強くなるんじゃないですかね。 実際、うちも最初の定休日の火曜に、みんなで飯食いにいきましたから。仕事帰りじゃ遅いから行けないお店に行きましたよ。
■ 他の店舗・店長さんたちとも仲良さそうですよね。
—- みんな仲良いですよ。しょーもないことを話してます。 ホントしょーもないことを話して笑って、男の体育会系のバカみたいな。 キャンペーンの話とかもちゃんとしてますけど、どんどん脱線していく(笑)。
でも、一緒に働くという仲間と言う意味では、ノリが一緒なことより、同じベクトルで考えられる人達だからだと思います。 社長が「これからのブラックビズはこうしていく」って言うことに対して、なぜそれがそこに向かっているのかっていうのが理解できて、ちゃんとそこに一緒に進んで行けるような。
前まではけっこうそのベクトルがバラバラだったんですが、みんなで話をしたり、飲み会の時とかに、 そういうふうに同じ方向を向いて行けるようにしていかないといけない、っていう話はけっこうしています。
社長もそういう話をしてくれます。自分たちが話し合いをした後の最終確認で言ったり、途中で脱線しすぎたら入ってきたりとかもあるし。 そういうのが出来る人となら、仲良くなれると思います。
神戸店のオーナー店長として |
■ 神戸店としては、どんな人に来てほしいとかはありますか?
—- 美容が好きで、明るい人です。お客様をキレイにしたいという気持ちがある人がいいです。
お給料が良いから、とか、そういう人は仕事に対しての考え方が違うと思うのでいらないです。
■ 店長として、スタッフの指導で気を付けていることはありますか?
—- 施術のレッスンはもちろんですが、お客様の立場になって考えるようにするとか、人の立場になって考えて仕事するようにと言っています。 人の気持ちがちゃんとわかるようになりなさい、という教育をしています。
店長になって、仕事も接客もスタンスは同じなんですが、責任という意味ではただの先輩スタッフという状態からは変わりました。 うちで働いて、もしうちを辞めた時に「前はどこで働いてたんですか?」「ブラックビズ神戸店で働いていました」「あ、新田さんのとこなんですか」って言われたら、嬉しいじゃないですか。 それがスタッフ教育としては完璧な形ですね。
これからのブラックビズ |
■ 男女両方やりたいとのことでしたが、
メンズ用のブラックビズのこの先、どう考えていますか?
—- この前社長と話をしていて、同じことを考えているのがわかりました。 確かに女性もやりたいっていうのは言っていたけど、とりあえずメンズ。で、とりあえず日本で天下を取る! そして、どうやって天下を取るのかと言えば、トータル。トータルで人1人を作り上げる。
髪の毛のことは今のブラックビズができる。 で、エステとかネイルとか、今だったらパーソナルトレーニングで身体鍛えたり、ビジネスマンだからスーツも。 そこからもっと先に進めるようになったら、話し方の講座だったりもある。 ブラックビズに行けば成功する。商談が上手く行く。 そしてさらに飲食までからめていけたら接待に使ってもらって、ビジネスマンの全てをサポートするサービスを出来るようになっていきたい。 というところまでを、2人とも考えていました。
■ スケールが大きいですね。
—- でも、社長にそこまでの考えがなかったら先には進めないです。 最終的には日本の中で「あそこに行ったらすごいね」っていうブランド力を持って、次は海外に進出したいです。どこにも負けない。 でも今はまずブラックビズを大きくしないといけないので、美容師が、人材が必要です。