ブラックビズ 新宿西口店をオープンしてから3年… |
独立してから今まで、どうですか?
—- そうですね、3年前とはもうだいぶ違いますね。 新宿店オープン当時はまだ独身でしたが、今は結婚して子どもも出来て、子どもはちょうど1歳になりました。 生活はガラッと180度変わりましたね。独立とは、やっぱり関係ないことはないですよね。 生活スタイルというものが変わりましたから。 独立してからの前向きに頑張ってる姿を見てくれたから、私生活も良くなっんだと思っています。 オープン当初は「やるしかない」っていう気持ちだけでしたが。
■ 独立する前のスタッフだった時と、独立してオーナーになった今とでは
何が変わりましたか?
—- 現場に立つのは今も同じです。以前は店長だったんですが、そんなに表だってやってたわけじゃなく、管理していくっていう感覚のほうが強かったとは思うんですね。 でも今BBのオーナーとして独立してみて違うのは、自分がこう…一番前に立ってやっていくという意識が強くなりました。 「自分が引っ張っていく」という気持ち、それが一番自分を押してくれた。なんでも自分で全てのことをやっていかないといけないですからね。 スタッフへも、指導といえば指導なんですけど、技術的なことや接客について、気付いた事を伝えていくようにしています。 今まで自分が経験した中で、これからやっていく中で、「これはこうだったなぁ」「じゃぁこういうふうに伝えよう」という感じですね。
忙しいサイクルができていき、時間ができてくる |
—- お客様の予約を入れる時にすごく詰めてやってるわけではないので大丈夫ですよ。 ある程度の範囲でやってるつもりなので、そこまでキツくはないです。 ただ、どうしても薬剤を使うメニューの場合は、時間が押してしまったり、最後整える時に切り直しだったりとか、 そういう事があると「急がなきゃ」となりますけど、その時は待っているお客様に声をかけたりするようにしています。 そんな事が続いたり、営業時間後もいろいろ作業はありますけど、忙しいことが当たり前のサイクルが出来ますからね。 考え方なんだと思います。捉え方。なんでも辛いと思ったら辛いですし。 ポジティブじゃないといろいろなことが解決できないような気がするので、ポジティブに考えるようにしています。
■ あんまり帰りが遅くなるのが続くと、娘さんの寝顔しか
見れなかったりするんじゃないですか?
—- 寝顔は寝顔で可愛いですね~(笑)。 忙しいことに関しては、今ある状況を否定してしまうほうがキツイので、一回今の状況を肯定してあげるようにしています。 じゃないと前に進めないですしね。 ただ、最初は一人でやってて、全てのことを自分一人でやっていかなきゃいけないという状況だったんで、 「時間がこんなに長いかぁ」とか、そういうことを考えたりもしました。サイクルを作りあげていくのが大変ですからね。 逆を言えば、サイクルを作りあげるまでの時間いっぱい、この空間に触れていられるんですよね。 面白いもので、自分が調整していくというよりも、だんだんと時間ができてくるんです。 そして、「あ~じゃぁここで少し一回休み入れようか」とかできるようになったりしました。不思議ですが、自然なものでした。
■ 現在の1日のスケジュールをだいたいでいいので教えてください。
今もいろいろ足りない部分はいっぱいある。まだ現在進行形です。 |
タイミングはいつでしたか?
—- まだOKとは思ってないですよ(笑)。まだ現在進行形です。スタッフの人材にしても自分の技術にしても…。 サロン業務にしても、いろいろ足りない部分がまだいっぱいあると思うんです。 3年経ちましたけど、始まったばっかりですよ。まだ。 あっという間ですよ3年は。お店としてはペーペーですよ。と、思ってます(笑)。 ちょっとずつちょっとずつ変わってきていて、自分も成長していってるとは思いますが、まだ足りないものはやっぱりあるので。 機材的なものもそうですしね。実際オープンしてからコレはいらないなぁというのも出てきますし、コレが必要だなぁというのも出てきますし。 オープンからあるこの観葉植物もいつかは置いておけなくなるかもしれません(笑)。
■ この観葉植物、本当に背が高いですよね~(笑)。
—- 本当、そうですよね(笑)。オープン当時はその幹くらいまでだったんですよ。 普通に水をあげて、栄養をあげて。全然手かけてないんですけどね(笑)。100均のお店で栄養素買ってきて指すくらいですよ。 栄養素のチューブを指すだけでこんなに元気に育ちました(笑)。 スペースがあれば増やしてもいいと思うんですが、スタッフさんが増えると、あんまり多くは置けなそうだとは思っています。 その時にまたどういうふうにお店の中のレイアウトを変えていくかですね。
需要はあるので、人さえ確保できれば展開も早い。 |
困ったこととかありましたか?
—- 振り返ってみて…一番は、今もそうですけど、やっぱり人ですかね。スタッフが足りないです。 今は美容師さん自体が少ないと言われていますが、それよりも、ブラックビズの形態はやっぱり特殊ですからね。 女性はいなくて男性だけを扱うというところに、どれだけの人が飛び込んで来てくれるかということだと思います。 ビジネスとして考えている人、自分の技術を磨くきたい人などいろいろいますが、女性をやりたくて美容業に入ってきている人が多いので…。 それが男性だけということになると、どう思われてしまうのか難しいですよね。ずっと男性のお客様しかいないので。 今は男性でもいろいろなヘアスタイルが増えましたが、男性と女性では全然違いますから。 創り上げられるスタイルというのが全然違います。 だから、どちらかというと理容側のほうからが多いかもしれないですね。 どう思って入ってきてくれるかですが、男性を多くやってきた人が新しい技術を得ようと思って入ってきてくれると嬉しいです。
■ 今の状況だったら、今ぐらいの規模のほうがまだいいですか?
—- 今くらいの規模が本当にやりやすいというか、いいと思います。お店全体に目が行き届きますしね。 人手不足だから自分がやらなきゃいけない事は多いと思いますが、ある程度限られた時間の中でやっていかないといけないので。 最初は一人でやってましたが、まだ認知度が低かったので、そんなに多くのお客様はいらっしゃいませんでした。 2年…いや、1年目の後半くらいかな?一度試しに手伝ってくれる人を入れようと思ったんです。 で、スタッフを増やしてみたら、なぜかお客様も増えていったんですよね。 その時に入ってくれたのは女性スタッフだったんですが、女性がいるのと男性だけなのとではけっこう違うようです。 男性の中に、やはり少しだけ女性もいたほうが華ありますね。柔かさも出ますし。 入りやすいと思ってくれる人とそうじゃない人といて、幅が広がったんじゃないかと思います。 スタッフも男性だけのほうがいいと言うお客さんもけっこういたりしたんですけど、必ずしもじゃなく、美容師の立場であれば大丈夫でみたいで、 お店の前を通った時に見てくれて、「あ、入ってみよう」と。それからちょくちょくお客様が来てくれるようになりました。
お店が1階というのは強い。ホームページも強い。 |
—- 男性のお客様は、その…あまり浮気をしないというか、こちらがちゃんとしていれば続けて来てくださる方が多いので、 来続けてくださるお客様がだんだん貯まっていったというか、どんどんプラスされていったという状態です。 だから、再来店されるお客様の受け入れ態勢が取れないのが、やっぱり一番辛いですね。 人さえ確保できれば、もっと展開も早いと思うんですが…。 今ある5席を常に埋めるには、美容師さんの人数次第なところが大きいです。 せっかく席もあるしお客様もいるのに、お断りせざるをえない今の状況はもったいないですね。 お客様を受け入れる体制が取れないというのがちょっと辛いです。本当に需要はあると思います。
■ やはり、お店の立地というのは関係あるものですか?
—- こんなにお客様が多いというのは、ビジネス街の中にあるというのも大きいと思います。 大きいビルが多くて人が多いので、知ってもらえる機会も多いですし、お店が1階なことも大きいです。 通りかかった時にお店の雰囲気を見てもらえますから。飛び込みのお客様も多いので、1階ってすごいなぁと思いました。 看板も出ているので、近くまで来てもらえればすぐわかりますしね。 あと、ホームページも強いですね。予約のお客様はホームページからが多いですよ。
「男性専用」ブラックビズと、これからについて。 |
どう思いましたか?
—- 純粋に、コンセプトがすごく面白いなと思いました。他に聞いたことないし、インパクトは強いですよね。 もちろん不安がなかった…と言えば…。それよりも、どっちかといえばワクワクですよね。ワクワクする気持ちのほうが強かったです。 一回やらない方向で考え始めたら、やらない理由はいっぱい勝手に出てきますよ(笑)。不安はどんどん広がるものですしね。 もうこれは、たぶん私の性格だとは思うんですけど、「やったことない事やってみよう」というのがあるんです。 好奇心でできてる人間なので(笑)。面白そうだ。こりゃいいなぁと思って(笑)。 昔からそこが私の原動力ですからね。
■ 通常のサロンワークの他にオーナー業だと、
やらなきゃいけない事が多いのでは?
—- 逆に言えば、飽きないですよね。ずーっと同じ事をやっているわけじゃないですからね。 「あれもやらなきゃこれもやらなきゃ」ですけど、「あれもできるこれもできる」と思っています。 具体的には、会計データ入れたりとか、店舗探したり人材探したりとかですね。 2号店のことを考える前に人手不足解消を考えないといけないので、忙しくても面接する時間は作ります。重要度は高いです。